表計算ソフトによるデータの処理
学習目標
- セルの相対参照と絶対参照の違いを、コピーした結果で説明できる。
- SUM、AVERAGE、COUNT、IF の働きを、書式から読み取れる。
- 並べ替えと抽出を、条件を使って行える。
| 学習の作業 | 時間の目安 |
|---|---|
| 読む(数式、参照) | 20分 |
| 読む(関数の書式) | 20分 |
| 例を追う(累積雨量、警報の判定) | 20分 |
| 自力演習(段階別の練習) | 25分 |
| 振り返り | 5分 |
1. 数式とセルの参照
セルの最初の「=」は、その後に示された値をそのセルに代入するという意味です。参照するセルを、相対参照(例: F3)、列と行を固定する絶対参照(例: $F$3)と使い分けます。
コピーすると、相対参照は位置に応じて変わります。たとえば、雨量の累計の式「=F3+D4」を下にコピーすると、参照する行も 1 ずつ変わります。
2. 関数
| 関数 | 書式と働き |
|---|---|
| SUM | =SUM(範囲)。範囲内の数値の合計。 |
| AVERAGE | =AVERAGE(範囲)。範囲内の数値の平均。 |
| COUNT | =COUNT(範囲)。範囲内の数値の個数。 |
| IF | =IF(論理式, 真の場合, 偽の場合)。条件によって結果を変える。 |
| COUNTIF | =COUNTIF(範囲, 検索条件)。条件に合うセルの個数。 |
| SUMIF | =SUMIF(範囲, 検索条件, 合計範囲)。条件に合う行の合計。 |
3. 並べ替えと抽出
データを一定のルール(昇順、降順など)で並べ替えると、傾向をつかみやすくなります。条件に合う行だけを取り出すことを抽出といいます。
例題: 累積雨量と警報の判定
- 累積雨量の式を入れる(例: =F3+D4)。
- 雨量が 5mm 以上の行を抽出する。
- 水位が「氾濫危険水位」(1.60m)以上なら「氾濫危険水位」、「避難判断水位」(1.50m)以上なら「避難判断水位」と表示する。IF 関数を2段に入れ子にして作る。
段階別の練習
易(基本の確認)
- セルの最初に付ける記号は何か。
答えと解き方
=(等号)。 - 範囲内の数値の平均を求める関数は何か。
答えと解き方
AVERAGE。
標準(手順を組み合わせる)
- =SUM(B2:B5) は何を計算するか。
答えと解き方
B2 から B5 までの数値の合計。 - 雨量が5mm以上の行だけを取り出す操作は何と呼ぶか。
答えと解き方
抽出。
共通テスト形式(読み取りと判断)
- セル D5 に =$F$3 と入れ、右にコピーすると、参照先はどう変わるか。
答えと解き方
列(F)も行(3)も固定されるので、参照先は変わらない($F$3 のまま)。 - IF(A1>=10, "大", "小") で、A1 が 9 のときの結果は何か。
答えと解き方
「小」(条件を満たさないため偽の場合)。
振り返り
- 相対参照と絶対参照を、コピーの結果で説明できましたか。
- 関数の引数の順番を、書式から読めましたか。