情報I 学習サイト
必須65分

音のデジタル化

学習目標
学習の作業時間の目安
読む(標本化・量子化・符号化の3段階)20分
例題を追う(データ量の計算)15分
操作(スライダーで確かめる)10分
自力演習(段階別の練習)15分
振り返り5分

1. 3つの段階

  1. 標本化(サンプリング): 一定の時間間隔で、音の電圧の値を取り出す。1秒あたりの回数を標本化周波数(Hz)という。
  2. 量子化: 取り出した値を、一定の間隔の段階(段階値)に丸める。段階の数は、量子化ビット数 n で 2n 段階になる。
  3. 符号化: 段階値を2進数で表す。

標本化周波数が高いほど、また量子化ビット数が多いほど、元の波形に近づきます。その代わりデータ量は増えます。

標本化時間を区切る 量子化値を段階に丸める 符号化段階を2進数にする データ量 = 標本化周波数 × 量子化ビット数 × チャンネル数
図1 音のデジタル化の3段階。標本化は時間の方向、量子化は振幅の方向の操作である。

2. データ量の計算

データ量(ビット/秒)= 標本化周波数(Hz)× 量子化ビット数 × チャンネル数

例: 音楽CDは 44.1kHz・16ビット・ステレオです。1秒あたり 44100 × 16 × 2 = 1,411,200 ビットです。

3. 操作

スライダーを動かして、標本の数と量子化ビット数を変えてください。

灰色の線: 元の波(2Hzの正弦波)。赤い点: 標本点。青い横線: 量子化した段階の値。段階の補助線は 16 段階以下のときだけ表示します。

注意
標本化周波数を下げると、波の細かい変化が失われます。標本化定理(標本化周波数は元の音の最高周波数の2倍より高くする)は、発展として扱います。

例題: 8kHz・8ビット・モノラル 10秒

  1. 1秒あたりの標本数: 8000
  2. 1標本のビット数: 8
  3. 1秒あたりのデータ量: 8000 × 8 × 1 = 64000 ビット
  4. 10秒: 64000 × 10 = 640000 ビット(80000 バイト)

段階別の練習

自力演習(15分): データ量を求める問題を、易から共通テスト形式へ。

易(基本の確認)

  1. 44.1kHz・16ビット・モノラルの音声の1秒あたりのデータ量は何ビットか。
    答えと解き方44100 × 16 × 1 = 705600 ビット。
  2. 標本化周波数が 8kHz から 16kHz に変わると、データ量は何倍になるか。
    答えと解き方2 倍(他の条件が同じとき、データ量は標本化周波数に比例する)。

標準(手順を組み合わせる)

  1. 量子化ビット数が 4 の音声の段階数はいくつか。
    答えと解き方24 = 16 段階。
  2. 量子化ビット数を 8 から 16 にすると、段階数は何倍になるか。
    答えと解き方216 ÷ 28 = 28 = 256 倍。ビット数が1増えると段階数は2倍なので、8ビット増えると 28 倍。

共通テスト形式(読み取りと判断)

  1. 16kHz・8ビット・ステレオの音声を 30 秒録音したときのデータ量は何バイトか。
    答えと解き方16000 × 8 × 2 × 30 = 7,680,000 ビット。÷ 8 = 960,000 バイト。チャンネル数(2)を掛け忘れないこと。
  2. ある音声を 10 秒間、標本化周波数 8kHz・量子化ビット数 8 で録音した。同じ音声を 4kHz・4ビットで録音すると、データ量は何分の一になるか。
    答えと解き方標本化周波数は 1/2、ビット数は 1/2 なので、データ量は 1/4。

振り返り

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