音のデジタル化
学習目標
- 標本化・量子化・符号化の3段階を説明できる。
- 標本化周波数と量子化ビット数から、音のデータ量を計算できる。
| 学習の作業 | 時間の目安 |
|---|---|
| 読む(標本化・量子化・符号化の3段階) | 20分 |
| 例題を追う(データ量の計算) | 15分 |
| 操作(スライダーで確かめる) | 10分 |
| 自力演習(段階別の練習) | 15分 |
| 振り返り | 5分 |
1. 3つの段階
- 標本化(サンプリング): 一定の時間間隔で、音の電圧の値を取り出す。1秒あたりの回数を標本化周波数(Hz)という。
- 量子化: 取り出した値を、一定の間隔の段階(段階値)に丸める。段階の数は、量子化ビット数 n で 2n 段階になる。
- 符号化: 段階値を2進数で表す。
標本化周波数が高いほど、また量子化ビット数が多いほど、元の波形に近づきます。その代わりデータ量は増えます。
2. データ量の計算
データ量(ビット/秒)= 標本化周波数(Hz)× 量子化ビット数 × チャンネル数
例: 音楽CDは 44.1kHz・16ビット・ステレオです。1秒あたり 44100 × 16 × 2 = 1,411,200 ビットです。
3. 操作
スライダーを動かして、標本の数と量子化ビット数を変えてください。
注意
標本化周波数を下げると、波の細かい変化が失われます。標本化定理(標本化周波数は元の音の最高周波数の2倍より高くする)は、発展として扱います。
標本化周波数を下げると、波の細かい変化が失われます。標本化定理(標本化周波数は元の音の最高周波数の2倍より高くする)は、発展として扱います。
例題: 8kHz・8ビット・モノラル 10秒
- 1秒あたりの標本数: 8000
- 1標本のビット数: 8
- 1秒あたりのデータ量: 8000 × 8 × 1 = 64000 ビット
- 10秒: 64000 × 10 = 640000 ビット(80000 バイト)
段階別の練習
自力演習(15分): データ量を求める問題を、易から共通テスト形式へ。
易(基本の確認)
- 44.1kHz・16ビット・モノラルの音声の1秒あたりのデータ量は何ビットか。
答えと解き方
44100 × 16 × 1 = 705600 ビット。 - 標本化周波数が 8kHz から 16kHz に変わると、データ量は何倍になるか。
答えと解き方
2 倍(他の条件が同じとき、データ量は標本化周波数に比例する)。
標準(手順を組み合わせる)
- 量子化ビット数が 4 の音声の段階数はいくつか。
答えと解き方
24 = 16 段階。 - 量子化ビット数を 8 から 16 にすると、段階数は何倍になるか。
答えと解き方
216 ÷ 28 = 28 = 256 倍。ビット数が1増えると段階数は2倍なので、8ビット増えると 28 倍。
共通テスト形式(読み取りと判断)
- 16kHz・8ビット・ステレオの音声を 30 秒録音したときのデータ量は何バイトか。
答えと解き方
16000 × 8 × 2 × 30 = 7,680,000 ビット。÷ 8 = 960,000 バイト。チャンネル数(2)を掛け忘れないこと。 - ある音声を 10 秒間、標本化周波数 8kHz・量子化ビット数 8 で録音した。同じ音声を 4kHz・4ビットで録音すると、データ量は何分の一になるか。
答えと解き方
標本化周波数は 1/2、ビット数は 1/2 なので、データ量は 1/4。
振り返り
- 標本化周波数を2倍にすると、データ量はどう変わるか説明できますか。
- 量子化ビット数が1増えると、段階の数は何倍になるか説明できますか。