情報I 学習サイト
必須55分

プロトコルと階層モデル

学習目標
学習の作業時間の目安
読む(プロトコル、TCP/IP、4つの層)20分
例題を追う(電話の階層化、ヘッダの付け方)15分
自力演習(段階別の練習)15分
振り返り5分

1. プロトコルとは

異なるコンピュータどうしが通信するには、データの形式や手順についての取り決めが必要です。これを通信プロトコルといいます。

2. インターネットのプロトコル: TCP/IP

インターネットでは、TCP/IPという共通のプロトコルが使われています。通信の役割は4つの層に分けて考えます(表1)。

層名称役割例
4アプリケーション層Webやメールなど、サービスごとのデータの処理HTTP、HTTPS、SMTP、POP、IMAP、SSH など
3トランスポート層データを確実に、効率よくやり取りするための処理TCP、UDP
2インターネット層送信先のアドレスをもとに、通信経路を選ぶIP
1ネットワークインタフェース層データを、通信媒体に合う電気信号や光信号に変えるイーサネット、無線LAN

3. 層モデル(OSI参照モデル)

通信に必要な機能を、7つの層に分けて整理した国際標準のモデルがOSI参照モデルです。アプリケーション、プレゼンテーション、セッション、トランスポート、ネットワーク、データリンク、物理の7層です。TCP/IPは、この考え方を4層に簡略化して使っています。

4 アプリケーション層: HTTP、SMTP、POP、IMAP など 3 トランスポート層: TCP、UDP 2 インターネット層: IP(宛先アドレス) 1 ネットワークインタフェース層: イーサネット、無線LAN 送信側は上から下へ、 各層がヘッダ情報を付けて送る。 受信側は下から上へ、 ヘッダを確認して取り除く。
図1 TCP/IP の4つの層。送信では上の層から順にヘッダを付け、受信では下の層から順にヘッダを外して上へ渡す。

例題: 電話での会話を階層化する

二人が電話で話す場面を階層で考えると、言語(言葉)、声(音)、電話という伝達手段のように、役割ごとに層に分けられる。相手が英語話者なら、言葉の層だけを変えればよく、他の層はそのまま使える。ここが、層に分けることのメリットである。

段階別の練習

易(基本の確認)

  1. プロトコルとは何か、一言で説明しなさい。
    答えと解き方コンピュータどうしが通信するための取り決め(形式や手順)。
  2. インターネットで使われる共通のプロトコルは何か。
    答えと解き方TCP/IP。

標準(手順を組み合わせる)

  1. TCP/IP の4つの層の名前を、下(1)から順に答えなさい。
    答えと解き方ネットワークインタフェース層、インターネット層、トランスポート層、アプリケーション層。
  2. HTTP は、4つの層のどこに属するか。
    答えと解き方アプリケーション層(Webページの閲覧に使うプロトコル)。

共通テスト形式(読み取りと判断)

  1. 言語を変えても、電話の機械(電話機)を変えずに済む理由を、層の考えで説明しなさい。
    答えと解き方言語は上の層、電話機の役割は下の層にあり、層が分かれているため、1つの層を変えても他の層を変えなくてよい。
  2. TCP(トランスポート層)の役割として、正しいものを選びなさい。(ア)データを宛先まで確実にやり取りする処理。(イ)機器を電気信号に変える処理。
    答えと解き方(ア)。(イ)はネットワークインタフェース層の役割。

振り返り

← 前のページ 次のページ →